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第3撃~白い巨塔! 知るも知らぬも逢阪の坂

近所の天理教教会からデンデンと太鼓の音が鳴り出したので、なんとなく部屋に居たたまれなくなり、思いついてチャリンコで夜の通天閣を観に行くことにした。どんなライトアップがされるか知らなかったし、歴史の小路と呼ばれる路地を、夜通ってみたかったので。

前回新世界のことに触れたが、新世界のメインシンボル「通天閣」についてはそういえば何も書いていなかった。あえて書くこともなかろう、上ってもいなかったし、というのが正直なところなのだが、この通天閣、夜は本当に美しい。

闇は街の余計な部分を隠し、ネオンが美しい部分だけを際立たせてくれるというが、通天閣はまさにその通り。昼間は、日立の看板と年季の入った鉄骨とが、下町のシンボルタワーの感を強めているが、夜になると、白一色のシンプルなネオンで灯され、美しい姿に変わることはあまり観光客には知られていない。

事実江戸っ子も、大阪へ来て、夜チャリンコで乗り付けてみなければ知らなかったところだ。

夜の通天閣が一番美しく眺められるのは、「谷町筋」から「一心寺」へと下る坂からだと思う。谷町筋は、上町台地と呼ばれる、平坦な地形の大阪では数少ない高台の部分を走る南北の道路で、この沿道には大小さまざまな寺社がひしめく、歴史ある通りだ。

一心寺に下る坂から通天閣をしばし眺めた後、脇道に入ると歴史の小路がはじまる。大阪市内のさまざまな歴史ある場所を断続的に網羅している通りで、目印にアスファルト上に飛び石のように茶色のモザイク調のタイルが貼られている。

台地の断崖部分に建っている「清水寺」の脇から、だんだんと道幅が狭くなり、人がやっとすれ違えるくらいの幅になる。ここを抜けると、住宅の壁に「天王寺区逢阪」という住所をみつけた。大阪の語源ともなった「逢阪」の地名はこのあたり一帯に残されているようだ。

この台地には、「七坂」と呼ばれる、徒歩か自転車でしか通ることのできない、石畳の細い路地坂や階段が七つある。そのひとつ「天神坂」もこのあたりにあり、大阪夏の陣で真田幸村が戦死した場所に建つ天神さんまで伸びている。

また七名泉と呼ばれるほど、近世は湧き水が豊富だった上町台地だが、今では自由に汲める場所はほとんどなくなってしまい、この天神さんの境内にある「かんしづめの井」というのがそのひとつとして名をとどめている。今ではきれいに整備されて、天神坂を通ると、その脇を名水をイメージした水路に水が流れ落ちていくのを眺められるようになっている。

そうそう、味話も忘れずにひとつ。先日友人と試したのだが、この上町台地の地下水を使った「上町の水」という純米酒が百貨店の地酒コーナーで売られていた。醸造元は奈良県の奈良豊澤酒造というところだが、水は大阪の水ということで、地酒になるのだろう。少し辛口だが、ぬる燗がなかなかだった。

 


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レオ

通天閣。南海沿線住民の私には「毎日オツカレさん!」な〜んてゆわれてる気分にもなるわ。ここだけのハナシ、日東アパートをもう少し北へ行ったところからやと、一本の道の突き当たりに通天閣がスラリと見えるんやよ。
by レオ (2004-12-07 18:55) 

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